2019年度 自然保護委員会の活動報告

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2019年度は以下の活動を実施しました。

1、クリーンハイクの実施について
   クリーンハイクを6月16日(日)に計画しましたが、残念ながら台風の影響で中止した団体が多かった。
   やむをえなかったと思います。
   本年度  4団体  会員 69名 一般参加者 3名 合計 72名
   昨年度 15団体  会員220名 一般参加者31名 合計251名
   ゴミの量  可燃    不燃    合計
   本年度   22.5kg  34.5kg    57kg
   昨年度    9.9kg  10.7kg   20.6kg

   雨の中、4つの団体がクリーンハイクを実施していただきました。ありがとうございました。
   特に竹の子採りで入山者が多いイルムケップ山を札幌山びこ山友会さんが実施し
   可燃ゴミ20kg,不燃ゴミ30kg,合計50kgを回収して下さいました。大変お疲れ様でした。
   
2、自然学習交流会の実施について
   (1)大雪山・山守隊のキャチフレーズ「たまには山に恩返しin黒岳」の大雪山登山道整備イベント
     8月16日(金)〜17日(土)に5団体10名が参加申し込みをしましたが、あいにく台風の影響で
     日程が変更になり参加できませんでした。

   (2)高山植物観察山行を7月28日(日)大雪山裾合平〜中岳温泉を日帰りで実施し、
     3団体12名の参加者がありました。また、同時に木道の損壊状況も調査してきました。

   (3)登山道整備の一環として小樽の塩谷丸山〜遠藤山〜オコバチ山〜天狗山縦走路のうち、
    オコバチ山〜オコバチ分岐間約0.9kmの笹刈りを10月13日(日)9:00〜13:00まで5団体8名が
    参加して手刈りを実施しました(長鋏を使用)。
    今後3年間継続して同じ場所の笹刈りをする計画です。
   
   
3、美瑛富士携帯トイレ用ブースの清掃活動
   (1)当連盟の点検パトロール当番を8月31日(土)〜9月1日(日)に実施しました。
    これまでの5年間にわたる活動目的の1つであった固定式の木造携帯トイレ用ブースの設置が
    8月中旬に完成し、8月27日から一部供用が始まりました。
    当連盟は供用開始後の1番目のパトロールでしたので
    参加者一同は清掃活動をしながら感慨ひとしおでした。
    これまでの5年間にご協力いただいた会員の皆さんに感謝申し上げます。
    今後は新しいブースの清掃活動が続きますのでご協力をお願いいたします。

   (2)2019年度点検パトロール実施当番一覧表
    参加人数は山岳8団体と環境省を合わせて合計67名でした。

      実施日  担 当 団 体 及 び 参 加 人 数
    6月23日  仮設携帯トイレ用ブースを設置:9名
           (環境省東川自然保護官事務所・美瑛山岳会・山のトイレを考える会)
    7月14日  札幌山岳連盟:11名
    7月21日  日本山岳会北海道支部:2名
    7月28日  北海道山岳連盟:6名
    8月 4日  道北地区勤労者山岳連盟:6名
    8月11日  山のトイレを考える会:3名
    8月18日  大雪山国立公園パークボランティア連絡会:14名
    8月27日  環境省東川自然保護官事務所:1名(木造携帯トイレ用ブース一部供用開始)
    9月 1日  道央地区勤労者山岳連盟:8名(仮設テントと新設木造ブースの2つを清掃)
    9月18日  北海道山岳ガイド協会:2名  
    9月29日  仮設携帯トイレ用ブースの撤収:5名(環境省東川自然保護官事務所・美瑛山岳会・
           大雪山国立公園パークボランティア連絡会・山のトイレを考える会)

     従来のテント式仮設携帯トイレ用ブース       新設の固定式木造携帯トイレ用ブース 
      

 台風の強風で倒壊したテント式仮設携帯トイレ用ブース  強風で倒壊しない固定式木造携帯トイレ用ブース
       (2016年から3年連続倒壊)
      

 2019年度パトロール美瑛富士避難小屋前の集合写真   上空から見た美瑛富士避難小屋と野営地
      
          
4、ヒグマ勉強会の開催について
     近年、札幌近郊にヒグマの出没情報が頻繁に出るようになったことから
     シーズン初めとシーズン終盤の2回にわたり勉強会を開催しました。

     (1)シーズン初めの6月12日(水)18:30〜20:20エルプラザ2階研修室
       参加者:会員15団体52名、会員外2団体2名、一般13名、合計67名。

     (2)シーズン終盤の11月10日(日)登山研究集会第4分科会9:30〜11:50
       参加者:会員14団体48名、会員外1団体1名、合計49名。

     (3)講師:NPO法人エンビジョン環境保全事務所の早稲田宏一氏
       どちらの勉強会とも早稲田宏一氏に講師をお願いしましたが、会場からの質問が多く、
       関心の高さがうかがわれ講師の早稲田さんから、さすがに登山団体だけに質問が
       専門的だと言われました。登山者にとってヒグマ対策とは、「ヒグマの生態を知る」
       ことが大前提なので、ぜひ事故防止のため「論文報告集」の59〜63ページに
       「ヒグマの生態と対策について」を掲載していますので、目を通していただきたく
       よろしくお願いいたします。
       
5、大雪山国立公園携帯トイレ普及宣言の推進について
     当連盟は昨年7月に普及宣言に署名しました(署名は19団体)。
     携帯トイレの個人装備の推進にご協力をお願いするとともに、
     携帯トイレの勉強会をシーズン初めの5月7日に中央労山さんの例会で開催しました。
     なお使用済の携帯トイレを入れる「防臭袋BOS」の効果は絶大ですので是非1度お試しください。
     使用方法、購入方法は自然保護委員会のホームページに掲載しています。

     普及宣言の本文
     (1)大雪山国立公園では、携帯トイレを適切に使用することで
       雄大で原始的な景観と共存する登山を推進します。
     (2)登山者に快く携帯トイレを使ってもらえるような環境づくりを行います。
     (3)登山者に対して携帯トイレの利用を推進するための呼びかけを行います。
     (4)携帯トイレの普及に協力してくれる人の輪を広げます。
     
6、自然保護委員会のホームページについて
     クリーンハイクや自然学習交流会の登山道整備イベントや高山植物観察山行
     そして美瑛富士携帯トイレ用ブースの清掃活動などの案内や報告を発信するため
     ホームページを開設していますので是非ご覧下さい。
     なお、林野庁北海道森林管理局のホームページにもリンクさせていますので
       「登山道情報」も見ることが出来ます。

     HPのアドレス:http://sangaku.iinaa.net/sizenhogo/sizen-index.html

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